鶯谷駅北口を出て5分、住宅街の中にそのお店はあります。
1856年、酒屋として創業した『鍵屋』は、今でも地域の人から愛され続ける、老舗の居酒屋です。
今回は時代をタイムスリップしたかのような感覚を味わえる、そんなお店を紹介します。
創業1856年!情緒溢れる落ち着いた店内
『鍵屋』が居酒屋を始めたのは戦後直後。
当初は言問通りに店を構えていたようですが、
その後移転し、現在、住宅街の中に『鍵屋』はあります。
知らないとそこにあることに気付かないかもしれませんね。。。
店構えも貫禄があります。
どんぐりの灯篭が目印です。
店内もご覧の通り、なんとも趣深い装いです・・・!
よく見ると、日曜祭日はおやすみのようです。
ちなみにこちらのお店は女性だけの入店はできないとのこと・・・
開店当時からの風習のようですが、男性と一緒なら入れるのでご安心を!
木の板に手書きで書かれたこちらがお品書き!
とても味があります・・・
お酒は、櫻正宗、大関、菊正宗のみ。
あとはビール。食べ物のメニューもこの品書き一面だけで、厳選したこだわり、シンプルさがかえって好印象ですね。
ファンは絶叫!?日本最古のビール、「赤星」
そして驚きは、鍵屋の瓶ビールはなんと、サッポロのラガービール!!
このサッポロラガービールは現存する日本最古の瓶ビールで、
1877年に誕生したもの。(サッポロビールの前身の創業は1876年)
ラベルの赤い星は、北極星をモチーフにしたもので、
このロゴから、「赤星」の相性で、人々に親しまれてきました。
現在では「赤星」が飲めるお店は少なく、
わざわざこのビールが飲めるお店を巡り歩く人もいるくらいだとか。
素材の味が活きた料理と、絶品焼き鳥
こちらはたたみいわし。
素朴な味ですが、
噛めば噛むほど素材の味が滲み出てきます。
暖かいうちに食べましょう!
こちらがおでん。
味噌田楽でいただきます。
なんでも、本来関東のおでんは味噌田楽で食べるのが正統なようです。
出汁につけて食べるのは関西起源の食べ方なのだとか。
具材は、こんにゃく、ちくわぶ、豆腐。
お味噌は鍵屋の自家製とのこと。
こちらも素材の味を活かしつつ、
味噌の甘みとコクがたまりません・・・!
更にからしをつけて食べると、ビールがもうとまりません。
そしていよいよ串焼きの到着。
こちらは鶏皮。
もちもちプリプリの食感と炭火の香ばしさが、なんとも絶品!
全然脂っこくないので、パクパクいけちゃいます。
続いてハツ焼き。
周囲はジューシー、中はコリコリとした二層の食感がこれまた美味・・・!
いつまでも噛んでいたくなる1本です。
そしてこちらはレバー焼き。
これは・・・うまい!
とろける食感で口の中で濃厚な旨味とコクが広がります。
一方でいわゆるレバー臭さもないので、
苦手な人もぜひ食べていただきたい!
数に限りがあるようで、
この日は一人1本しか注文できませんでした。
そして最後はとりもつなべ。
甘い醤油出汁で、豆腐やしらたき、鳥のレバーやハツを煮込んだ一皿です。
こちらも絶品!
ビールはもちろん、日本酒にもバツグンに合いそうな味付けです。
薬味の白ネギはお好みで足しながら食べれます。
木の器もまた乙ですね。
江戸時代に酒屋として創業し、
戦後直後から居酒屋として人々に愛されてきた歴史を、
店内の雰囲気から、絶品の料理から、
余すことなく感じることができました。
21時閉店ですので、
仕事を早く切り上げて、
下町情緒に浸かりながらサクッと一杯!
心も体も温まる、素敵な時間をぜひ味わってみてください。
店舗情報
店名:鍵屋(かぎや)
電話番号:03-3872-2227
住所:東京都台東区根岸3-6-23-18
アクセス: JR山手線 鶯谷駅北口徒歩5分
営業時間:17:00~21:00 日曜・祝日休業
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