なんば駅を北上、道頓堀を渡った先のひっそりと静かな路地に店を構えるのは、『北極星 心斎橋本店』。
こちらのお店はなんと、みんな大好きオムライスの発祥のお店なんだとか・・・!
オムライス発祥のお店・・・!大正時代より人々から愛される、老舗洋食屋
その見た目は高級料亭のよう。こちらのお店は戦後間もない1950年に建てられたもののようです。
早速店内に入ると、さすが老舗有名店、たくさんの有名人のサインが壁一面に飾られています。
反対側には大正・昭和の時代のお店ゆかりの写真が飾られています。
こちらのお店の歴史の深さを感じますね!
そしてこちらの写真が現在の『北極星』の前身である、1922年創業の洋食屋「パンヤの食堂」。
オムライスが誕生したのが、このパンヤの食堂でした。
その時のエピソードをご紹介します。
当時一人の常連さんがいました。
その男性は胃の具合が悪く、毎回白いご飯とオムレツを注文して食べていたのだとか。
そこで『北極星』の先代、北橋茂男さんは、「毎日同じものを食べていてはかわいそうだ」と思い、
玉ねぎとマッシュルームをケチャップライスと一緒に炒めて、卵で包んだものを提供しました。
それを食べて驚いたお客さんが、これは何かと尋ねると、
北橋茂男さんは、「オムレツとライスを合わせてオムライスでんな。」と答えたのだとか。
それが話題となり、今ではオムライスは国民から絶大の人気を誇る料理となったわけですね。
大阪らしい、人情味溢れるエピソードです。
純和風の落ち着く店内と、絶品看板オムライス
趣のある日本庭園のような中庭。
旅館に泊まりに来たかのようにリラックスできます。
洋食屋さんではありますが、席は風情のある畳引き。
日本人としてはとても心落ち着く雰囲気です。
外国人観光客の中でも有名なようで、海外からも多くの人が来ていました。
今回は定番のチキンオムライスを注文!
料亭のような内装とは裏腹に、その料金は780円とかなりリーズナブル!
その他にも、ハヤシオムライスやビーフシチューオムライス、エビフライやハンバーグなどメニューは豊富です。
注文してから提供までは、約5分強。
かなり早いです・・・!
見た目はなんとも美しい黄金のオムライス・・・!
トマトソースの赤と、お皿の黒とのコントラストがその美しさを引き立てています。
中はケチャップライスですが、その味は意外とさっぱりしています。
なんでも最後まで飽きずに食べられるようにとの配慮だとか。
その分、トマトソースと卵の味をそれぞれしっかり感じられます。
トマトソースはケチャップがベースになっていますが、
酸味とコクが上手に配合されており、
卵の甘みと合わさってなんとも上品で贅沢な味わいに仕上がっています!
また、卵は薄焼きにもかかわらず、内側はトロトロの半熟!
熟練の料理人だからこそなせる技でしょう。
ライスに入っているプリプリの鶏肉のおかげで食感も飽きを感じさせません!!
また、箸休めには生姜の甘酢漬けがついています。
さっぱりとした味が嬉しい配慮です。
昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気の店内で食べる、
シンプルながら料理人のこだわりが詰まった絶品オムライス。
大阪は粉物だけじゃない!
なんばにお立ち寄りの際には、是非お召し上がりください。
店舗基本情報
店名:北極星 心斎橋本店(ほっきょくせい しんさいばしほんてん)
電話番号:06-6211-7829
住所:大阪市中央区西心斎橋2-7-27
アクセス:大阪メトロ御堂筋線なんば駅25番出口 徒歩5分
営業時間:平日 11:30~22:00
土日祝 11:00~22:00
※ラストオーダー閉店30分前
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